今週のジャーナルクラブ
Circulation
2008 vol. 117 (24) pp. 3118-25
pubmed ID 18541739
抜歯時に抗菌薬を投与するとたしかに菌血症は減るけど、歯磨きで起きる菌血症のインパクトが大きすぎて、あまり意味ないみたい、という論文。デザインが秀逸。AHA2007をサポートする内容。
Intensive Care Medicine
2008 vol. 34 (12) pp. 2185-93
pubmed ID 18622596
重症患者のカテ感染で大事なのは、ピックを入れること。中心静脈ラインの位置はあまり関係なし、、、数年前の環境感染学会の議論に一石を投じる論文。
N Engl J Med
2001 vol. 345 (19) pp. 1368-77
pubmed ID 11794169
今や古典的とも言えるEGDTの原著論文。今読み返すと、もっとも素晴らしかったのは、ERで振り分けて、あとで入院、という米国型の医療システムでした(これでブラインド化ができた、、、)。
BMJ
2007 vol. 335 (7632) pp. 1248-51
pubmed ID 18037615
アンチトロンビンIII(ノイアート)は効かない、重症患者には効かない、大量投与でもダメ、という論文。書いたのはシニアレジデント、、、、
N Engl J Med
2001 vol. 344 (6) pp. 403-9
pubmed ID 11172176
耳鼻科の藤田先生が選んだのはこれ。7価の肺炎球菌ワクチンは急性中耳炎を減らすか?という命題。結論は「効く」と書いているが、実は、、、そういえば、この頃娘はプレブナーを打ちました、、、、
今週もたくさん勉強できました。
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