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街の灯

別に最近観た映画ではないですが、ふと思い出したので。

好きな映画を10本選べ、と言われたらとてもとても迷うでしょうが、必ず入るであろう1本の一つが、チャップリンのサイレント映画、「街の灯」です。小学生の時に初めてNHKかなにかで見て、その後何度見直したことか。その展開をほとんど暗記しているほど、録画したVHSのビデオテープがすり切れるほど繰り返してみた映画です。

悲しみを知るものが、本当のユーモアを知るのだ。そのことを理解したのは、まだIRAのテロ行為とそれにまつわる抗争が激しかった北アイルランドを訪れたときでした。アイルランド人はひょうきんなことでよく知られていますが、その歴史は陰惨な悲劇に血塗られています。だからこそ、その笑顔がひときわ美しいのでしょう。

さて、以下、ネタバレです。

映画、「街の灯」はチャップリンのギャグ全開、とても面白い傑作です。でも根底に流れるのは痛々しいまでの報われない愛情と悲劇性が全編を覆っていることです。そのコントラストに人々は感動するのでしょう。ルンペン姿のチャップリンは盲目の娘に手術を受けさせるために(お金持ちのふりをしたまま)金策に走ります。しかし、無実の罪で牢獄に入れられてしまう。ようやく娑婆に出ると、目の手術をして見えるようになった娘がいました。目の前にはみすぼらしい格好をした自分がおり、あろうことか、彼女はチャップリンに小銭まで恵もうとします。いたたまれない、つらい立場のチャップリンですが、彼女がその手を取ったとき、、、、という話。最後の字幕でひとこと、You?と出てくるのが本当に感動的です。このラストの解釈はいろいろあるようですが、私はこれを、悲劇性の浄化であると、すこしナイーブかもしれませんが、解釈したいです、、、、

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