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NBMのとらえなおし

今、総復習のために「臨床のためのEBM」Guyattら 医学書院、と「ナラティブ・ベイスド・メディスンの実践」齋藤・岸本 金剛出版を並列して読んでいます。新しい情報の奪取も楽しいですが、振り替えし、編み直し、読み直しもまた楽し、です。

ずっとひっかかっていたことが突然すっきりしました。私はイギリスやアメリカから発信されるNBMのどこかにものすごいうさんくささを感じていたのですが、その原因がやっと分かったのでした。ちなみに、アメリカやイギリスのEBMにも同様のうさんくささを感じていて、それは明らかに価値にハイエラキーを作っておきながら多様な価値観を大切にしてます、みたいな二枚舌(ダブル・スタンダード)を作って理論武装(逃げている)態度に由来しています。

医療人類学的には、いわゆる「病気」を、患者の主体的な体験である「病い:illness」と、客観的に証明できる病理学的実態(あるいは概念)としての「疾患:disease」に分けて考える。

上記 ナラティブ・ベイスド、、、より

ここだ、と思いました。この二元説的な主張(分けて考える)は、ゆくゆくはジェネラリストVSスペシャリストとか、患者をみる医療VS臓器をみる医療という対立構造の温床にもなっている(部分もある)と思いますし、アメリカでも欧州でも日本でも見られるルサンチマンの遠因にもなっています。

現在、出版を準備している本では、この対立はそもそも存在しない、という主張をしています。「分けて」考えることそのものが不可能なのだ、というより構造主義、構造構成主義的に突き詰めた、したがってラディカルな考えを提示・提案しています。西條さんに「岩田の疾患論はナラティブの物語り?」と問われたときに、それとは微妙に異なる、、、、と感じたのはそのためでした。と、この話は長くなるので、本が出たときに。でも、出版社からは断られ続けているので、どうなることやら。

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