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感染症学会提言

もたもた、と言ったあとから感染症学会の提言第2弾がでています。ガイドラインの名前こそ有していませんが、「こうあるべき」という指針を示しているので、事実上ガイドラインの役割も担っていると思います。

全体的にはよくできていると思います。まず、HTMLとPDF両方で無料公開している点が高く評価できます。医師会のそれは会員以外は有料でしたし、厚労省の文章の多くはPDFでしか読めず、非常にユーザーアンフレンドリーでした。

次に、専門家だけではなく、国民全てが読めるように「ですます」調にしたことも好感を持てます。きちんと引用文献を示していることもすばらしいです。H5N1の国のガイドラインでは引用文献の紹介がゼロでそれはさすがにないだろう、と思いました。

また、controversialなエリアにも勇気を持って「こうすべき」と自らの見解を開陳している点、そしてCDCやWHOはこういっている、と異なる見解も無視・黙殺せずに紹介している点も国内のガイドラインとしては珍しい切り口です。

肺炎球菌ワクチンや新型のワクチンについても「こうするべき」と明快に推奨しています。国の政策にも大きな影響を与えることが期待されます。

たぶん、最大の議論になる点は抗インフルエンザ薬のあり方、マスクのあり方、そしてワクチンは本当に2回打ちなのか?という部分でしょう。とくにワクチン2回打ちはNEJMで1回でもよいのでは、という論文がでた直後ですが、それについての言及はありませんでした。ここについてはきちんと説明しておけばさらによかったと思います。まあ、間に合わなかったのかもしれませんが。抗インフルエンザ薬については、早期に投与するのが重症化を防ぐのに大事、という見解を示していますが、これが「すべての人にタミフルを」というメッセージに転化してよいものかどうかは、まだまだ議論の余地があるものでしょう。

いずれにしても、日本の専門家集団として明快な見識を出したことは歴史的に見ても高く評価できると思います。願わくば英訳して世界にも「日本の見解」として示すとなおよいでしょう。

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