事実はなんとかより
新型ワクチンの新しいデータ。1回打ちでも多くの年齢層で大丈夫。特に30マイクログラムのほうがよさそう。でも、これ筋注です。
日本のスタディーでも、筋注の方が効果が高く、副作用が少なかったです。
「あれは違うんだよ。筋肉の中だと炎症所見が表面に見えにくいだろ。あれはずるいんだよ」と皮下注支持するあるドクターの弁。関係ないんです。要は受けた人が気にしなければよいのです。筋肉の中で何が起きているか、は本質的には大事なことではないのです。このような本質を見失った発言がワクチン運用の議論で聞かれるのは、とても困ります。
たくさんのタブーが日本の予防接種の質を落としています。筋注も無批判に忌み嫌うのではなく、きちんと再評価しなくてはなりません。
リバビリンをインフルに?という議論もあります。議論は続く。
季節性の経鼻ワクチンは実は注射よりも効果が小さいというスタディー。「理論的には」生ワクチンで局所でIgAを誘導した方がよいワクチンになるはず。でも、事実は小説より何とやら。実証は常に必要なのでした。だから、医学・医療は難しい。
« 機内で、、、、 | トップページ | アメリカは大混乱 »
「新型インフルエンザ」カテゴリの記事
- 「公衆衛生」の特集(2010.08.02)
- まだ空席あります。(2010.06.18)
- 別のところでも総括(2010.06.09)
- 新型インフルリスコミWS KURIVOWS IIIのご案内(2010.05.21)
- パンデミックフルー、臨床まとめ(2010.05.11)
コメント