最近のトラックバック

« 5年生BSLの成果 よくがんばりました。 | トップページ | もうひとつ、BSLの成果その3 »

BSL成果その2、NNT、ITTなど

これも学生さんにまとめてもらった。こういうのは勉強しないと全然身につかない。一回勉強しとけばずっと使える。

intention to treat analysis(ITT 解析)
臨床試験の進行につれて,治療群に割り付けられたとしても治療が実施不能になったり,対照治療に割り付けられても同様にその治療が続行不能になったりする.
A. 割り付けられた治療から逸脱した患者もすべて含めて解析する → intention to treat analysis (ITT解析)
B. 脱落者を除いて実際に行われた治療に基づいて行う解析 → on treatment analysis
※ 解析の段階で脱落者を除くと最初の割り付けたグループとは別の集団なる.つまり脱落者を除いて解析すると最初にいくら適切にランダム割付がなされたとしても,その努力が無駄になる.割付時のランダム化を重くみて,解析のときにもランダム化による背景因子の一致を維持し,背景因子の違いによるバイアスを排除するのがITT 解析の立場.


相対リスク減少(Relative Risk Reduction: RRR) と絶対リスク減少(Absolute Risk Reduction: ARR)
例: 無治療群 5/100人 (発症/総数) 、 投薬治療群 3/100人 
相対リスク減少(RRR)
・ RRR は1 からRRを引いた値で、因果関係の程度を示す。
相対危険率(RR): 3/5 = 0.6
RRR : 1-RR = 1-3/5 = 0.4 つまり 投薬治療により40%のリスク軽減が図れた。
・ RRR は多くの論文で用いられるが、問題点として死亡率が10%対5%でも1%対0.5%でも同じように50%となるため、臨床上は僅かな差でも大きな数字に置き換えられて誤解を招きやすい。
絶対リスク減少(ARR)
ARR は両群のリスク(発症率)の差。その治療法によりどのぐらい絶対的危険度を下げるか。
上の例でのARRは、 ARR = 5% - 3% = 2%

治療必要数 (Number Needed to Treatment : NNT)
その治療により1人の患者を救うためには、最低何人の患者に対して治療を行わないといけないか。
上の例だと。
ARRが2%減る → 治療すると100人中2人が治る → 50人に1人のイベントが減る → 1つのイベントを減らすためには50人必要 → この50人がNNT
つまり計算としては、NNT= 1/ARR = 1/0.02 = 50

{参考文献}
1.. 大橋靖雄 「バラツキとバイアス 」 医学のあゆみ, 227(6) : 488-493, 2008.
2. 関口進一郎 「介入研究の効果を評価する方法」 小児科診療, 72(4) : 640-644, 2009.

« 5年生BSLの成果 よくがんばりました。 | トップページ | もうひとつ、BSLの成果その3 »

感染症」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1038674/34353560

この記事へのトラックバック一覧です: BSL成果その2、NNT、ITTなど:

« 5年生BSLの成果 よくがんばりました。 | トップページ | もうひとつ、BSLの成果その3 »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ