負けに不思議の負けなし
ワインエキスパートの試験というのを受けていたのだが、二次の口頭試問・デギュスタシオンが不合格。自己採点でギリギリの状態だったのでどきどきしていたので、ものすごくがっかりで平常心を保つのが困難なくらいだった。
ギリギリで失敗する心の負担は大きい。ドーハの悲劇を思い出す(大げさな)。
試験に失敗することは意外に(自分で言うな)多く、今までもUSMLEステップ2とか、ファイナンシャルプラナーの学科とか一度失敗している。今年はスペイン語検定に落ちていて、これで二つ目だ。連敗というのがいかに心の負担になるかどうかが分かる。負けが込むと人間そのものが落ち目になる(ような心持ちがする)。
しかし、「ドーハの悲劇」や「85年の国立の悲劇」が今冷静に見直してみると悲劇でも何でもなく、「必然的な負け」であったのと同様、負けるときはきっちり理由があるものだ。むしろまぐれで「ギリギリ」っぽくなっていたに過ぎない。今回勉強してみてつくづく思ったのは、ワインの世界は広大で、自分はそのことについてなにも分かっていないということだった。学科は6月から、テイスティングは1ヶ月程度の勉強だったが、片手間でなんとかなるほど甘い業界ではないのに片手間に勉強していれば、当然こうなる。この無能感を徹底的に体感できるのが異種格闘技戦のよいところだ。それと、独学というのがいかに困難な道であるかも、よく理解できた。
「やられたらやり返す」性格なので、来年までの1年間この広い世界をもう一度深く勉強しなおすことにしよう。今度はやっつけ仕事ではなく、ゆっくりと深く勉強したい、、、けどやることいっぱいあるから、それは無理か。
そういえば、その前に感染症専門医の更新試験が11年4月にあるのでこっちもやらないといけない。試験は年2つが限界だ(と3つも受けた今年強く思った)。来年は1年間語学の試験は封印だ。
アメリカの専門医試験の更新も、最近便利になって日本でも受験できるようになってとても助かる。ログインに問題があってパスワードを再発行してもらう。そしたら電話で、こんな風に説明された。
「ロバートのR,ジャイアンのG」
苦あれば楽ありである。
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試験は一発合格で終わると、寂しくて物足りないです。
暖簾に向かって全速力で突進したような、
手ごたえの無さにがっかりします。
また、これで良いのか、落とし穴にはまっていないか、
逆に不安になったり・・落ち着きません。
出題者と解答者のコミュニケーションの場でも
あると思うので、一回だけでは寂しいです。
それに清々しいくらいに解らないことが多いほうが、
知る愉しみがいっぱいあるから愉しいと思います。
投稿: 楽天家 | 2010年10月 7日 (木) 11時16分