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絶句、絶句

日本を離れている間も、日本は同じ日本ではない。いろいろなことが起きる。

 時差ぼけぼけ時間や移動時間を活用して「カチンの森」(みすず)を読んだ。絶句である。戦争で大量の人間をいとも簡単に殺すことも絶句なら、ナチスと当時のソ連の2つの全体主義の「近さ」がもたらす悲劇も絶句なら、それを見ていてずっと知らん顔をしていたイギリスとアメリカ、そしてゴルバチョフにも絶句である。チャーチルもルーズベルトもゴルバチョフも優秀な政治家だったかもしれないが、決して理想の政治家ではなく、ましてや尊敬に値する政治家では決してない。そこには政治のロジックはあるが正義のロジックは皆無である。

 もうひとつ読んでいるのが「京都の平熱」講談社で、こちらは最近はまっている鷲田さんの本で、京都の街を歩くとさらに面白さ倍増である。

カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺

カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺

著者:ヴィクトル・ザスラフスキー

カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


京都の平熱 哲学者の都市案内



京都の平熱 哲学者の都市案内


著者:鷲田 清一




京都の平熱  哲学者の都市案内

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コメント

敵対する民族や勢力を根絶やしにするというのは、古今東西、いずこの国でも行われていることだから、「カチンの森」の虐殺など、今さら驚くに値しない。

ポーランドが強大だった時代には、逆にドイツ人やロシア人が殺されていたのだから、因果応報といってしまえば、それまでであろう。

むしろ、事件から70年も経って、初めて、その事実を知って、今さらながら、絶句する人がいるという事実に驚いてしまう。

人々は、自分に直接関係のないことには、実に無関心で、冷淡なものである。

それにしても、人間は実に身勝手な生き物である。
敵対するものは、手当たり次第に殺して、抹殺する一方で、役に立つものや無害なものには、とても優しい。

一度、絶滅したトキの復活に熱心に取り組む一方で、絶滅も危惧されるツキノワグマは、見つけ次第、情け容赦なく殺している。
将来、日本のツキノワグマが絶滅したら、中国から近縁種を輸入して、復活させるつもりなのだろうか。

微生物についても、有害だと決めれば、人類をあげて根絶しようと叫ぶが、有用だとなると、生物資源だといって、保護しようと叫ぶ。

生物多様化、種の保護の観点からいえば、病原微生物も貴重な種の一つである。
人類の都合で、根絶・絶滅させたりすることが、果たして許されるのであろうか。

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