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朝日新聞の報道と、我々のあり方

 すでにいろいろなところで書いたりしゃべったりしているが、日本のマスメディアの失調が止まらない。朝日新聞のがんワクチンと消化管出血の報道は前のアシネトバクター騒ぎの時と同じ構造による失調である。しかも、それについて謝罪も反省もなく、屋上屋根を重ねるように今の治験制度やがんワクチンの解説記事を並べることで自分たちの報道の誤りをごまかそうとしている。間違った報道をするより、この女々しさ、卑怯さの方が遙かに大きな問題である。

 朝日新聞も苦しい。発行部数は落ち、シニアの職員は早期退職を勧められている。管内閣の支持率低下がしょっちゅう報道されているが、今、朝日新聞支持率調査を行ったらどうなるか、興味深いところである。

 がしかし、ここで「朝日新聞けしからん」と悪口を言っているだけでは、結局マスメディアの語り口と同じであり、彼らと同じ構造で僕らも間違えてしまう。内田樹さんが「街場のメディア論で」語るように、「○○がけしからん」という語り口そのものがメディアの語り口だからである。ミイラ取りがミイラになってはいけないのである。

 そこで、全く異なるアプローチを取らねばならない。願わくば、朝日新聞社にまだ十分な理性と知性。正義感と良心。誠実さ。そして健全な(歪んでいない)矜恃と感受性が残っていることを切に希望するものである。

 

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コメント

>>ここで「朝日新聞けしからん」と悪口を言っているだけでは、結局マスメディアの語り口と同じであり、彼らと同じ構造で僕らも間違えてしまう。


これ一見正論なんですが実は日本人の誠実さと情緒につけこんだ卑怯な攻撃封じだと思いますよ。もの凄いいい事言ってるように見えるのがミソです。

「中国と同じレベルで罵り煽り合ってはいけない!話し合おう!!」

ですよ。ケンカというか、殺し合いでもいいですが常套手段は先手必勝です。しかしそれは実力行使に至るまでに相手の反撃を封じるというのが極めて重要でしてね。マスコミから周辺国家まで常套手段ですわな。一見飛躍して見えますがね。

件の論調はよく見ますが基本メディアでメシ喰ってる言論人であることをお忘れなく。自分もメディア絡みでメシ喰ってたら放送出版等の既存大企業が倒産しつくすまで同じ事いいますよw

注意しないといけないのは『「朝日新聞けしからん」と悪口を言っているだけでは』と批判そのものを抽象化、絶対化していて論拠や妥当性を完全無視していることですよ。

これでは議論そのものの封殺に繋がりますよ。
マスコミの行う批判というものがしばしば問題になるのはですね、非現実性、イデオロギーの介在、非中立性、弱者イジメ、ダブルスタンダード、捏造、隠蔽などが顕著なところに端を発してるわけで立派な根拠があります。

そもそもだ、マスコミが企業政治家公務員批判に行うテンプレ、独占談合隠蔽尾体質身内に甘い。
これら全てマスコミ自身が高濃度に内包してますわね。

マスコミは他者を批判するが自らへの批判はこれを絶対に許さない。そこが問題なんすよ。なのに簡単に丸め込まれちゃ世話ないですよ。

情報発信側に立ってた人間はそこに完全な独占権益があったわけでネット時代の情報発信のフラット化を絶対に歓迎しません。
自分だって業界の人間だったら生活がかかってるので毎晩ネットなんかなくなればいいのにって泣きながら祈りますわw

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