集中治療室における尿量 ケース・コントロール・スタディー(笑)
CHRISTMAS 2010: THE LIVES OF DOCTORS
Urine output on an intensive care unit: case-control study
BMJ 2010;341:c6761
P 集中治療室で働く研修医
E 研修医であること?
C 集中治療室の患者
O 尿量
医師の方が乏尿になりやすい(OR 1.99 CI 1.08-3.68, p=0.03)
死亡率は驚くほど低い(0%、0-18%)
委員会は安全性の観点からこの試験を途中で中断することを決定。
limitations: インを見ていない。カフェイン摂取も不明。
ポイント
1.研修医の尿量を計測したのはナース
2.一人の研修医は試験参加を拒否した
議論
なぜ、乏尿の研修医の死亡率が驚くほど少なかったかについて大まじめな議論が展開されている。
結論。患者の尿量をマネジするより自分の尿量をマネジするほうが大変。
ほんと、馬鹿馬鹿しいスタディーのほうが臨床試験のデザインの本質が分かる。
日本の医療者も顔しかめてばかりいないで、たまにはこのくらい楽しいことをしましょう。
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