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you'll never walk alone. football

その時代のおかしみ(天皇杯サッカーを観て)

新年明けましておめでとうございます。今年も大事なこととくだらないことを織り交ぜてお送りいたします(どちらが大事でどちらがくだらないかは、読者の度量次第です)。

さて、雪のために大幅に変更になった新年のスケジュール。まずは朝7時からBSで昔の天皇杯サッカーを観ました。読売ベルディ対日産マリノスですよ。参りました。この頃僕は日産ファンで、一番熱心にサッカーを観ていたときです。この頃のプレイを今の視点で見ると、「下手だなあ」で終わってしまうのですが、当時の時代を斟酌しながら観るととても興味深い観戦になります。カズは当時25歳です。全盛期のキレキレです。髪形は当然カリアゲしてます。観客の女性は皆まゆ太いです。彼のプレイを今観ると、(レベルはともかく)プレイスタイルはクリスティアーノ・ロナウドそっくりなのを発見します。派手に左右に揺れるフェイント、またぎ、右と左の鋭いシュート、フォワードにしては上手なヘディング。カズはCロナウドという時代を予見していたかのように見えます(こじつけです)。そして、彼が当時日本のエースであったことはプレーから用意に察します。井原はどうでもいいところでぼーんとクリアしてタッチを割ってしまいます。これが当時の日本サッカーです。でも、1対1の強さやするどさ、シュートシーンで必ず出てくる勘所の良さは、彼が当時アジアナンバーワンのディフェンダーであったことを容易に思い出させます。ときおりでてくるパワフルな加藤久も、彼が「それ以前」にアジアナンバーワンの、、、以下同文。武田、ラモス、水沼、ツナミ(変換できません)、石川、小村さん(高校の先輩なのでここだけ敬称です)、松永、山田(は俺より年下)、、、ブブゼラならぬサッカーフォン、読売のサンバ、何もかも皆懐かしい、、、と突然沖田艦長です。

その後、本番の清水エスパルス対鹿島アントラーズの試合。東京の元旦は西日本と違いいつものように晴天で美しいです。はあ、2011年のJクラブチームのレベルは、日本リーグのそれを圧倒的に凌駕しています。プレーの一つ一つが正確で、運動量も多くて、メンタル的にも落ち着いていて、何もかもがレベルアップしています。90年代の「必死さ」は選手にありませんが、逆にあわててシュートをぼーんと外すようなアマチュアなミスはしません。クールに淡々とプロとしてプレーしていきます。ワールドカップベスト16の時代と、ワールドカップが夢であった時代の違いです。その差はあまりにも明確すぎて、いちいち各論で議論するのがばからしいほどです。野地アナウンサーも10年以上の年月を経てずっとずっと上手になっています(当時はひどかった、、、涙)。

さて、簡単にサッカーの試合を2試合観ただけで、「昔は良かった」的な定型的な前提に疑義を唱えたい気分になるのは当然です。今は当時の映像とかよく残っているので、それがよく分かる。バブルの時代の大人がどれだけ今の若者の尊敬を勝ち得るような偉業をなしえていたか、我々はすぐにプレイバックすることができます。野球ファンが「王、長嶋」やその周辺を頂点と考える人が多いのですが、僕らサッカーフリークはまだ頂点を見ていないのです。釜本もカズも中田も中村も本田も好きですが、まだここがてっぺん、を観てないはずだという確信があります。

お楽しみはこれからだ、、、なのです。2011年がよい年でありますように。

本日は関西デー

いやあ、本当に良い午後だった。

 ヴィッセル神戸は見事にアウェーで浦和に快勝。京都は残留こそできなかったが神戸をプッシュしてFC東京に勝利、ここで神戸の残留が決まった。ガンバ、セレッソ共にACL参加が決定である。僕はJリーグチームの熱心なサポーターではないけれど、とてもよい午後を過ごさせていただいたのだった。それにしても、スポーツにおけるメンタルな意味って本当に大きい。今年はワールドカップでもそう感じたが(もうWCがあったことを忘れてしまいそうなくらいな一年ですが)、サッカーは多分にメンタルスポーツである。

 ときに、横浜ベイスターズの経営状態が非常に良くないという話を聞く。巨人が全国的な人気を保持できないこと。全国規模でテレビを見るというのがもうプロ野球という媒介では期待できないことを考えると、野球ももっと地域密着にしてJリーグのように入れ替え戦をやったほうが質を高めるには良いだろう。企業の宣伝という不健全なチーム運営では持続的成長は望めないだろう。

韓日戦

火曜日の韓日戦は互角の戦いで引き分けであった。

これを喜ぶべきか。僕はあまり喜べなかった。ようやく追いついたという感じで、前回2戦でボコボコにやられたリベンジは果たせていない。前の試合は本当にひどくて、あれが皮肉にも岡田監督が方針転換、WCで活躍するきっかけとなるのだから世の中は分からない。もちろん「よかった」と肯定的に評価する人の気持ちも分かるので、否定はしないけれど。

MOMは長谷部。本当に攻守にわたって効いていた。守備陣も安定していた。90分はらはらしないでも見ていられる試合ができたことは確かにプラス。けれど、では崩して相手をはらはらさせたかというとそうではなかった。交代選手もぱっとしなかった。香川も研究されるとうまくプレーできていない。相手にはパクチソンがいなかった、、、などむむむな点は多い。

もう少し高いところを目指したいが、若手のできが韓国の方がよいだけに、今後どうしたものか、、、、

宴の後

今回もワールドカップが終わった。やはりワールドカップはいい。最近はクラブチームも強くなっているけど、やはり日本ではチャンピオンズリーグは「他人の大会」であり、オタクの見るゲームだ。ワールドカップは世界全体が雰囲気をシェアできる点で素晴らしい。盛り上がりました。新しいチームも次々発掘される。チャンピオンズリーグが「常連のサロン」となっているなかで、ウルグアイみたいなチームの活躍が見れるのはとてもよい。

決勝戦は前半は「決勝戦にありがちな凡戦」だった。オランダはドイツの轍を踏むまいと、スペインに回されてペースを奪われないよう、厳しくチェックに行く作戦だったのだろう。しかし、気持ちが入りすぎ、入れ込みすぎで、余計なファウルとイエローカードの連発になってしまった。イエローカードが5枚になったとき、もうオランダはこれ以上厳しいチェックを入れることが出来なくなってしまった。

がゆえに、後半はスペインのパスサッカーに回されてしまった。イエローカードが遠因だ。でもそのおかげでオランダはカウンターサッカーに徹することが出来て後半は面白かった。遠因と言えば、前半にあれだけファウルをやってしまったので主審に悪印象を与えたのも裏目に出た。ほとんどファウルをしないでもボールを奪える守備上手のスペインと好対照だ。

レフリーはとてもよかったが、それでもいくつか明らかなミスもあった。本大会のオランダはメンタル面で非常に安定していたが、決勝では悪いクセが出てナーバスになってしまった。一方、スペインも「フィニッシュ下手」のためにシュートが枠に入らない。

ここでセスクが入って中盤の起点が増えた。守備の力を弱めてでも攻撃に出たタイミングが良かった。セスクという起点が生きて、イニエスタの決勝点になった。

74年の決勝は美しいプレーを信条とするオランダが、美しくなくても勝てばよいドイツに負けた。オランダは皮肉にも、この逆の運命になってしまった。あのときはベルティ・フォクツがいた。でもフォクツのようなプレーをしていたら現代であれば前半で退場処分だろう。ノビー・スタイルズ、クラウディオ・ジェンティーレのような「殺し屋」の生きる場所は、21世紀にはないのである。

珍しく朝刊を買って読む。消費税アップをあげたせいで民主党が負けたという分析は、ではなぜ自民が勝ったのかという説明は決してしない。僕にもそれなりの仮説はあるけど、そういう切り口では全然語らない。相変わらず新聞を読んでもよく分からない。

クライフが勝利するWC

当たり前だが、サッカーとは実に相対的なスポーツだ。

 韓国を相手にあれだけ自由奔放に攻撃サッカーを見せつけたアルゼンチンだが、ドイツには全然通用しなかった。そのアルゼンチンやイングランドを手玉にとったドイツのパスサッカーはスペイン相手では実にもっさりとしているように見えた。タッチ数が少ないように見えたドイツでもスペイン選手に比べると数タッチ多い。まあ、じゃんけんと一緒で相性もあるから、一意的にスペイン>ドイツ>アルゼンチン>韓国とはいかないのかもしれないけれど。
 それ以上に素晴らしかったのは、スペインの守備力だ。相手からファウルをせずにボールをとるのが実に上手い。空中戦も強い。マークの受け渡しも素晴らしい。バルセロナからリオネル・メッシを引いたみたい、と揶揄されるスペイン代表だが、守備に関してはバルサよりずっとよいと思う。そのため、ドイツはエジル以外、ほとんど実力を見せられなかったのではないか。チャンスっぽいチャンスも一回くらいしかなかった。まあ前半は引いて守っていたせいもあるんだけれど。
 ただ、スペインはフィニッシュがもう一つだ。なんであんなに枠に入らないんだろ。決定力で言うと、オランダのほうがずっと上だ。
 オランダとしては、ドイツ相手に敵をとりたかったかもしれないが、まあ素晴らしい決勝のカードとなった。振り返ってみると、全体的には、この南アフリカ大会は実に良い大会になっている。それにしても決勝はどちらが勝ってもクライフの勝利ってことか。

 ウベ・ゼーラー、ゲルト・ミュラー、フランツ・ベッケンバウアー、オベラーツ(エジル見てると思い出すなあ)、ネッツアー、ベルント・シュスター、ルムネニゲ、リトバルスキ、ブッフバルト、メラー、ザマー、マリオ・バスラー、トーマス・ヘスラー、、、、好きな選手の多いドイツだが、どうもチームとしては好感がもてない。my favorite teamを次々と粉砕しているせいもあるだろう。70年のイングランドは良い試合だったからいいとして、あとは74年のオランダ。82,86のフランス。90年のアルゼンチン、イングランド。2010年のイングランド、アルゼンチンとイヤーな試合ばかりだ。アルゼンチン、イングランド、オランダが好きなファンにどうしてドイツが好きになれようか???
 あと、どうしてもドイツ代表にはチャームがない。魅力があったのは70年、72年のチームくらいで、あとは全然引きつけられない。マテウスとかカーンとか見ていても全然惹かれない。まあ単なる好みの問題だが。
 でも今年のドイツはチャームがあった。カサブランカやMにでていたピーター・ローレだっけ?そんな名前の俳優そっくりだ。エジルの目とか見ているとそう思う。でも、今年のドイツにはそういった「いやらしさ」がなかった。上手くて速くて爽快だったが、そういう意味では何が何でも勝っちゃうドイツらしさはなかったのかも。

それでも協会は間違っていた

岡田監督のサッカーはワールドカップ本戦ではとてもうまくいっていた。多くの評者は予想外の展開に驚いたわけだが、事前の試合ではまったく違ったチームだったのだから、びっくりするのも当然だ。

別にそれが「能ある鷹は爪を隠す」的な謀略に基づいていたわけではない。あくまで、その展開はまぐれ、偶然である。

岡田監督がまぐれ当たり、やぶれかぶれになった、というのではない。あれも通用せず、これも上手くいかずと失敗ばかりの日本代表で、さらにキーマンの中村の調子が上がらない中で、考えに考え抜いてとった戦略が上手くいったのである。上手くいかないから、そこしか道が見えなかったのである。でも、事前の試合で「上手くいかないでおこう」と狙ってやったわけではない。そういう意味では偶然の産物だ。今回のチームは。

偶然の産物だから岡田監督はだめだ、となじるつもりは毛頭ない。素晴らしかったのは、
1.批判され続けても投げずに改善を模索したこと。
2.自説に固執せずに、今あるリソースで最善のプランを考え続け、それに乗っかったこと。
3.そうこうしている間にも選手の心を折らず、チームの和を乱さず、コンディションを高めつづけたこと。

1番、2番は比較的どうということはない。国際的には監督が批判されるなんて日常茶飯事で、批判されるくらいで萎縮してしまうくらいなら代表監督の資格はない(萎縮するから、とういう理由でプロを甘やかすのが正当な教育法とは限らないのは、そのためだ。プロ教育ではちょっとやそっとではへこまない胆力が必要になる)。他人の意見に耳を傾け、柔軟に戦術変更を行うのも、このレベルでは当然と思う。

しかし、この3番が特に素晴らしかったと思う。2006年の最大の失敗はコンディション作りの失敗だった。2010年の敗戦国はコンディション作り、チームスピリット作り、選手の士気の向上に失敗した場合が多い。イングランド、フランス、カメルーン、イタリアなどなど。逆に上手くいっているチームがアルゼンチン、ドイツ、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルなどのベスト8組や、チリ、韓国、メキシコなどである。この中でとくにアルゼンチンやメキシコは日本同様、準備段階で大苦戦してきた。内紛を起こして失速しがちなオランダもここを回避しているから今のところ上手くいっている。

チームや個人のコンディションや士気を下げなかった一点でも岡田監督は賞賛に値する。戦術やフォーメーション、選手選抜以前の一番大事な部分だし、ワールドクラスのサッカーチームでもなかなかうまくいかないところだ。

日本の評論家は個人の好みで選手の選抜やフォーメーションを論ずることが多い。俺の嫌いなやり方だから、この監督はだめだ、という論法だ。是非ではなく、好悪で論ずるやり方は小児的である。どちらかというと。僕の場合、好悪で言うと日本は別としてイングランド、アルゼンチンなどはいつも好きだし、イタリア、ドイツ、韓国などは好みでないチームだ。けれど、ドイツも韓国も(くやしながらも)良いサッカーをしている。ここは分けて考えなければならない。日本のサッカー評論家には成熟が必要だ。

さて、今回の岡田監督のチームのようなチーム作り、偶然に頼るチーム作りは二度とすべきではない。リスクが大きすぎる。結果オーライではダメだ。

なるほど、世の中にはネガティブな事象をバネにして大きく成長する人がいる。マラドーナは貧民街でのハングリーな環境でのサッカーで大選手になった。ネルソン・マンデラは何十年も刑務所に収監されてタフな政治家になった。ジャン・バルジャンは盗みを働いたのがきっかけで高潔な人物に成長する。

このような悪人正機説は「結果論」「後付の説明」では成り立つが、予定して計画的に行うことは不可能である。なぜなら、一人の成功者の下には死屍累々たる失敗例に満ちているからだ。そうではない、と断じる人物は自分の子供を貧民街に住ませ、窃盗を教え、監獄で長く過ごさせてみると良い。そういう選択肢を取る親はまあいないだろう。

僕も失敗や挫折を糧にしてきたが、それを狙ってやったわけではないし、もし当時に返っても繰り返すつもりは毛頭ない。

岡田監督の、そして日本代表選手の偉大なる努力を認めた上で、今回の成功は偶然の逆転劇であったことは間違いない。2014年にこのシナリオを繰り返そうと思うのは、元寇の神風を常に期待するくらい愚かなことだ。サッカー協会はそのことについて厳密に成果とプロセスを分断し、明日の一歩を踏みしめて欲しいとファンである僕は希望する。

世界は驚いた

Impressive の文字がBBCのサイトに踊る。世界は驚いたはずだ。カメルーン戦は勝ったけど世界はがっかりした。オランダ戦も良い試合だったがオランダのプラン通りだった。この試合はブックメーカーを困らせ、デンマーク関係者を苛立たせた。パラグアイもこの試合を見て「ラッキー」とは思わなかったろう。

この内容、この結末を予想した人は、専門家にもほとんどいなかったはず。僕も予想してなかったけど。世界中のサッカージャーナリストはマラドーナが言うように謝罪するか、過去に自分の書いた記事のことはなかったことにしてしまうしかないだろう。

本田はいざというときに本当に落ち着いていた。3点目のクライフターンは見事でした。最後までばたばたせず、むしろデンマークのほうが焦り、苛立っていた。

この勝利は日本のサッカー史に確実に残る大きな勝利だ。そして今後何年もの日本サッカー界に大きな未来を与えたはずだ。

そしてパラグアイ戦でよい試合をすれば、この大会は東アジアが躍進した大会として記憶されるかもしれない。90年のカメルーンがそうだったように。

まるで違う世界

今、勉強しながらBGMにスカパーの日本対オランダを流している。

まるで違う世界だ。

4年前のオーストラリア、クロアチア、ブラジルの試合はとても二度と繰り返して見たくなるような試合ではなかった。くやしくて、みじめで。実際あれから見てないし。みじめ。この言葉が2006年を集約している。昨日の試合はもう一度見直してもよいものだった。良い負け方ってあるのだ。

いま、結果の分かっている段階で冷静に見直しても日本はよくファイトしている。日本の持てる武器を最大限に活かし、一人一人が何をやらなければならないかを理解している。チームとして機能している。オランダは結構イライラしていたな。すくなくとも、イメージしていたゲームは出来なかったはずだ。僕は先に、オランダには負けても良いがぼこぼこにされては困る、と書いた。これで日本をなめてかかるチームはもういないはずだ。

事前に問題山積みだったことが、けちょんけちょんに非難されたことが、ここにきてチームをよくしている。不思議なことだ。アルゼンチンと日本がちょうどこれに当たる。逆に期待されたパフォーマンスが全然出来ていないチームもある。イングランドみたいに。もちろん、まだ一次リーグなので、ここからだんだんパフォーマンスを上げていくのかもしれないが(イタリア人監督だし)。あまり最初から飛ばすところっと負けてしまうことも多い。アルゼンチンはとても期待しているのだが、毎回最初はパフォーマンスよいだけにどうだろう。

チームがひとつになっていないといいゲームは出来ない。当たり前のことなのに、このクラスなのに、それができないカメルーンとフランス。人間とは不思議なものだ。

チームとかリーダーシップ、コミュニケーションをテーマに最近お話することが多いが、ワールドカップ一つ見ていても、定型的なチーム作り、定型的なリーダー、定型的なコミュニケーションなんてありえない。何が災いし、何が幸いするかは後付で説明は出来るが、予定して物語を作ることは出来ない。伝説のチームも名監督も、偶然の積み重ねがそうなっちゃった的な要素も大きい。20世紀最大の監督といわれるミケルスだって、「あの」伝説の74年のチームを率いたのは、その年になってからだった。ほんと、できちゃったチームなのだ。

オシムはしかし相変わらず的確なコメントだ。守備はよい。攻撃は物足りない。だが、今のままでやるべきだ。、、、だそうです。あとは幸運の女神がちょっとほほえんでくれれば。

やりました

日本にとってこれ以上ないという展開。大久保と松井の両サイドの効果的な動き。オフサイドが多かったが、それだけ裏をつく動きに執心していたということだ。本田のゴールはラッキーなトラップからだが、それでも慌てず落ち着いていたところが、素晴らしい。ラッキーといえば、カメルーンのチーム作り失敗があったり、クロスバーも守ってくれた。しかし、それを込みにしても価値の高い初めてのアウェーでの一勝。スタミナを考えて、あえてサイドのディフェンスが上がらなかったのも今回は正解。

前回大会の反省を活かし、コンディション作りをしっかりとしていたのが印象的。冬の大会というのも走るチームの日本にはよかった。

選手の選抜、フォーメーション、コンディション作りと全ての面でうまくやった日本。僕も含めてさんざんに叩かれていた岡田監督だが、してやったりだろう。98年と06年の教訓が十分に活きていた。三敗の予想が濃厚だっただけに、素直に反省、謝罪、感謝である。ごめんなさい。ありがとございます。

このやり方ではオランダには通用しないかもしれないが、デンマークになら行けるかも。どのように体力を分配するのか、興味深い。

モウリーニョの考え方

インテルが勝利し、バルサは敗北した。これを残念がっているファンは多いだろうし、スカパーのアナウンサーも「残念ながらバルサ敗退」と思いっきり偏向してしゃべっていた(笑)。

しかし、インテルは本当に上手だったと思う。バルサが一番やられて困ることを忠実にやっている。モウリーニョはとても嫌らしい、したがってとても優秀な監督と言うことだ。彼がFCポルトの監督だった頃にオールドトラフォードで一泡吹かせて大喜びしていたが、今日も本当にうれしかったのだろう、大ガッツポーズだった。

インテルは引きまくっていた。退場者が出たこともあるが、ペナルティエリアちょっと外を戦線と決めて、ずっと引きまくりである。通常、日本の解説者は「引きすぎると良くない」「ラインは上げた方がよい」と言う。だが、それは手段であって目的ではない。モウリーニョは常に勝つためにはどうしたらよいかと考え、多くの日本人は勝っているチームがどうやっているかを模倣しようとする。両者は大いに異なる。バルサと相対するときは前でプレスをかけてもパスで交わされてしまう。チャビのちょっと前あたりでじっくり待った方がよいのだ。

プレスサッカーをパスサッカーで打ち破って昨年優勝したバルサだが、そのパスサッカー対応策を披露したということは、今後バルサのパスサッカーが世界を席巻するのがむずかしい、ということを意味している。チャンピオンズリーグで連勝できないのは、この「対策」のスピードと情報公開にある。50年代、60年代のレアルのようにはいかないのである。

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